いちご(Strawberry)◆バラ科

いちご

フルーツの中でも圧倒的な人気

年明けから春先まで、趣向を凝らした色々なイチゴのフェア-が行われます。その時期も年々早まっているようです。実際に、イチゴのフェア-を行うと、はずすことなく、確実に売上につながっているといいます。それだけ、いちごは多くの人に受けが良いということ。

ふるさとはオランダ

18世紀のオランダで野生の草いちごを交配して作った栽培種が元祖。日本には江戸時代末期に、オランダ船で持ち込まれ、珍重された、日本での栽培は明治初期にはじまりました。

いちご

本当の果実は表面の種

いちごの実は、花を支えている花托が発達して大きくなったもので、本当の果実は種といわれている表面の粒々です。

次々と新品種が登場

かつては東の「女峰」、西の「とよのか」と言われるほど、この2種がほとんどでした。今では世代交代が進み、いちごは交配によって、毎年のように新しい品種が作り出され、現在市場に出回っている主な品種は非常に増えています。

※下記、品種()内は生まれた都道府県です。

あまおう(福岡)恋みのり(福岡)いちごさん(佐賀)淡雪(鹿児島県)
アイベリー(愛知)紅い雫(愛知)章姫(静岡)あすかルビー(奈良)あまおとめ(愛媛)あまみつ( )いばらキッス(茨城)おいCベリー( )
かおり野(三重)かなみひめ(静岡)きらぴ香(静岡)クイーンレッド(熊本?)こいのか( )古都華(奈良)
さがほのか(佐賀)咲姫(佐賀)さくらももいちご(徳島)さちのか(福岡)さぬき姫(香川)サマープリンセス(長野)スカイベリー(栃木)すずあかね( )桃薫(北海道)とちおとめ(栃木)とよのか(福岡)
なつみずき( )

いちごの旬はいつ?

いちごは一番美味しく熟してから収穫されるので、収穫時期と出荷時期は同じです。
今日では、いちごがもっとも店頭を飾るのは12月後半から2月位にかけてですね。でも、本来路地物の旬は3月~4月くらいの春後半なんです。皆さんが早く食べたい、使いたいという欲求に応えるべく、農家の方たちの努力によりハウス栽培の技術や品種改良がなされ、どんどん早くなってきました。今ではほとんどのいちごが促成栽培されるようになっています。

とは言っても今でも4月旬の露地物は安く、しかも甘さが強く、おいしい物が多いです。しかし、気温が高いせいか痛みが速いようですね。ちなみに、真夏に採れるサマープリンセスやすずあかね、なつみずき/夏瑞などの品種も登場しています。菓子屋などでは年中ショートケーキをはじめ、苺のケーキをおいておきたい物。これまでは輸入物を使っていたところも、国産で美味しいものが手に入るようになる可能性も。

全国のイチゴ生産量ランキング

全国で最も多くイチゴを生産しているのは「とちおとめ」や「スカイベリー」を産する栃木県です。次いで「あまおう」の福岡県、そして「ひのしずく」などの熊本県、「さちのか」の長崎県、「紅ほっぺ」や「章姫」で知られる静岡県、「アイベリー」「ゆめのか」の愛知県、「さがほのか」の佐賀県と続きます。