メロン (MELON)◆ウリ科

メロンいろいろ

砂漠の果実から温室栽培の高級品へ

原産地として、エジプト、イランなどがあげられています。イランは現在メロンの大産地で、各国に輸出されています。本来降雨量が少なく、気温の高いアフリカやアジアの砂漠地帯が産地の大衆果実ですが、湿度の高い日本では、管理のゆき届いた温室栽培が中心であるため、高級果物の代表格となっています。
メロン
日本で初めて温室メロンが作られたのは、大正時代末期。イギリス産の「アールス・フェボリット}という品種で、ムスク(麝香の香り)のような芳香があることから、「マスクメロン」という名前がつけられました。

プリンスメロンでブームが到来

品種改良で特に有名になったのが「プリンスメロン」。岐阜県真桑村で古くから作られていたまくわうりとカンタループという露地メロンを交配し、皇太子(現在の天皇)ご成婚の年にプリンスメロンと名づけられ市場に登場して人気品種となり、日本のメロンブームの先鞭をつけました。

現在日本に出まわっているメロンは、温室メロン・露地メロン・赤肉メロン・輸入メロンなど。
メロンいろいろ
温室メロンは、「アールスメロン」(いわゆるマスクメロン)で、果皮のネット(網目)は、果皮が変化して白く硬くなったものです。1本の木に1個だけ厳選して作られます。

露地メロンはビニールハウスなどで保護して作ります。ネットのある「アンデスメロン」「アムスメロン」、他にネット無しで果肉の白い「白雪」「ホームラン」などがあり。赤肉メロン(夕張メロン・肥後レッドなど)も露地メロンです。

輸入メロンはフランス原産の「ハニーデュー」が有名。1年中あるマスクメロン以外は3月から9月に多く出まわります。

食べ頃までは温室。冷やしすぎは禁物

下のほうを押してみて、柔らかく弾力が出てきたら食べ頃です。硬いものは温室において柔らかくなるのを待ちます。一方、冷やしすぎると糖度が落ちるので、冷蔵庫に入れるのは、食べる前1~2時間に。

メロンからひとこと
メロンでは高級静岡マスクメロンから九州各地のご当地メロンや北海道夕張メロン、輸入メロンと1年中、豊富なメロンを取り揃えております。

とろけるチーズとメロンの甘味

メロンのフライ

メロンのフライ
■材料(2人分)
メロン1/4個
ハム(薄切り)2~3枚
モッツァレラチーズ25g
小麦粉適量
卵1個
パン粉1カップ
揚げ油3カップ
タルタルソース

■作り方
1.メロンは種を除き、ディッシャーなどで大きめに丸くくり抜きます。
2.ハムは半分に切り、モッツァレラチーズは薄切りにします。
3.メロンにチーズとハムを重ねて楊枝でとめ、小麦粉を全体に薄くふります。
4.溶き卵にくぐらせ、パン粉をまぶして180度Cの油でこんがりと色づくまで揚げます。
5.タルタルソースを添えます。

※白雪やハニーデューなどの果肉の白いものや、キンショーメロンのように淡白な味のメロンを使って。